塗装の「1コート、2コート」って何?
塗装には1コートや2コート、3コートなど希望する色を表現するためや必要な性能を得るために重ねて塗料を塗ることがあります。
その塗り重ねた層をコートといいます。
1コート、2コートなどの違い
例えば、私たちが普段見かける自動車の塗装は、いくつかの層が重なってできています。基本的には、下地を整える処理をした後、下塗り、中塗り、そして一番上に塗る上塗りという工程があります。このうち上塗りが自動車の色を決める塗装になるので、皆さんが目にするのはこの部分となります。そして、この上塗り工程で希望の色や輝きを出すために重ねる塗料の層の数が、「1コート」「2コート」「3コート」という言葉で表されています。
自動車の塗装は4つの工程でできている!
一般的に自動車の塗装は以下の4つのステップで行われます。
1.下地処理:塗料がしっかりくっつく(密着する)ように、車体の表面をキレイにしたり、下地を整えたりします。
2.下塗り(プライマー):塗料を剥がれにくくしたり、サビを防いだりする役割があります。
3.中塗り:下塗りだけでは隠し切れない小さな傷などを埋め、塗装面を均一にする役割があります。
4.上塗り(クリアー含む):最終的な色を塗る工程です。
上塗り塗装がパール色の場合のコートを解説
実際に上塗り塗装で塗る色が「〇〇パール」というパール色だった場合を例に紹介します。
パール色を塗装する場合は通常、以下の3回に分けて塗ります。これが「3コート」と呼ばれる塗り方になります。
1層目(1コート):ベースとなる色を塗る
1層目となる1コート時は、下地の上にパール色のベースとなる色を塗ります。この層が最終的な色の土台となります
2層目(2コート):パール色を重ねて塗る
1層目のベースカラーが乾いたら、その上からパールが入った塗料を重ねて塗ります。このパール層が光を反射して、キラキラと輝く独特な質感を出します。
3層目(3コート):クリアー塗料で保護する
ベースカラーとパール層が乾いたら、最後に透明なクリアー塗料を塗ります。これは色を保護し、ツヤを出すために重要な工程です。
このように3つの層を重ねることで、光がそれぞれの層を通る時に複雑な反射を起こし、単色では表現できない奥深い色合いや、見る角度により変化する美しい輝きが生まれます。ですので、高級車など、特に見た目の美しさにこだわった塗装によく使われています。
塗り重ねることは色をキレイに見せるだけではなく、他にもメリットがあります。
塗り重ねることで得られるメリット
塗装の耐久性アップ
塗装が傷つきにくくなる:塗料を塗り重ねることで、塗装の膜(塗膜)が厚くなります。これは、外部からの衝撃に対する強さが増すということ。例えば、小さな飛び石が当たっても、傷つきにくくなります。
紫外線や雨から塗装を守る:厚くなった塗膜は、太陽の紫外線や雨などの厳しい環境から塗装を守るバリアの役割を果たします。これにより、色あせや劣化を防ぎ、美しい状態をより長く保つことができます。
深みと輝きをプラス
深みある色合いを表現:複数の色を重ねることで、単色で塗ったただけでは表現できない奥行ある豊かな色合いを出せます。
複雑な輝き:特にパールやメタリックが入った塗料を重ねると、光の当たり具合によって色の見え方が変わり、複雑かつ魅力的な輝きを生み出すことができます。

まとめ
いかがでしたでしょうか。1コートや2コートが指す内容や意味は、塗料を塗り重ねた「層」であり、塗り重ねることで耐久性や豊かな色彩表現が変わる重要なことだとわかっていただけましたでしょうか。塗装したい色が何コートになるのか分からない、相談したいという方はぜひ、「調色Re:Color」へご相談ください。
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