塗料を使用する前に注意すべき点
DIYや自動車、バイクなど様々なものを塗装する時に、購入した塗料が色見本と違った色になったり、ムラになってしまったりしたらガッカリしますよね。
実はその原因は「撹拌(かくはん)」が不足していることが原因かもしれません。
撹拌(攪拌)とは?
撹拌とはずばり“液体をまき混ぜる”ことを指します。
塗料には色の元となる顔料(粉状の個体)をはじめ、樹脂など様々な材料が液体の溶剤の中に分散した形で入っています。
これらの材料は時間が経つと、分離して沈殿し、成分のバランスが崩れていきます。
成分のバランスが崩れた状態で塗料を使用すると、本来の性能が発揮されず、色ツヤが異なるなど仕上がりに大きく影響を与えます。
この現象は、サラダにかけるドレッシングをイメージするとわかりやすいでしょう。
美味しいドレッシングも、時間が経つと油と材料が分離してしまいます。
分離した状態でサラダにかけても、ドレッシング本来の美味しさは味わえません。
ドレッシングのパッケージに必ず「よく振ってからご使用ください。」と記載されているのは、撹拌によって成分のバランスを整え、美味しく食べてもらうためです。
ですので、塗料を使用前にはしっかりと撹拌をすることで、本来の色や性能を発揮させることができるのです。
撹拌不足が引き起こすトラブル
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色ムラが発生する -
本来の色や見本と違う色ツヤに仕上がってしまう -
塗装の表面にブツが発生する -
塗膜が硬化しにくくなる、触ると跡が付く -
本来持っている塗料の性能が発揮されない = 塗膜が簡単に剥がれる
撹拌不足は上記のように仕上がりに大きな影響を及ぼします。
特にメタリック色やパール色の場合は、メタリック粒子やパール粒子塗料が入っており、バランスが崩れた状態で塗装をするとは大きく色が異なる結果となります。
ですので、塗料を使用する前の「撹拌」作業は最も重要な作業の1つだと言えます!
有効的な撹拌方法
撹拌は撹拌方法にも注意が必要です!
撹拌は“液体をかき混ぜる”ことですが、これを“かき回す”というイメージを持ってしまう人が多く、液体をヘラなどでぐるぐるとかき混ぜることが撹拌だと思われがちです。
このイメージや方法はやり方によっては間違いとなります。
先ほど例に出したドレッシングを撹拌するときには、上下に振り混ぜていませんか?
イラストにそう描かれているからという理由はありますが、この方法で撹拌しないとバランスよく混ざらないからです。
要するに、中の成分が混ざり合っているかどうかが重要で、かき回すだけでは塗料の成分が混ざり合わず「撹拌不足」の状態となるため、撹拌する際には以下の方法で行いましょう。
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ドレッシングのように、完全に蓋の閉まった塗料の缶や容器を上下左右に数十回振る -
ヘラなどの道具を使用する場合には、かき回すだけではなく容器を振るのと同様に中の成分が混ざるように下から上へ上から下へ動かすように入念に混ぜる -
振るのと同様に中の成分が混ざるように下から上へ上から下へ動かすように入念に混ぜる
また、塗料を断続的、連続的に使用する場合には途中でも撹拌を行うと、塗装した最初の時と色が違うということが無くなりますので、心掛けてみましょう!
わからないことや疑問などがございましたら、ぜひ私たちNCCへお問合せください!