クリーンチェックライトの正しい使い方

クリーンチェックライトは懐中電灯とは全く使用方法が違います。
ホコリを見るために適切な使い方をしないと、ホコリが全く見えないということもあります。
ここでは正しい使い方をご説明していますが、もし使い方がわからない際はお問い合わせ下さい。

空間に浮いている「浮遊塵」を見る方法≪チンダル現象≫

チンダル現象とは直進光が浮遊塵に当たり、光を散乱させることによって筋が光って見える現象です。チンダル現象を確認するには光の進行方向から向かって見ないこと、気流によって最適な角度が変わるのでホコリが見えるまで角度を調整してみることがコツです。

平面に付着している「付着塵」を見る方法≪暗視野照明法≫

表面に対してほぼ水平に光を当てることで表面からの反射光が目に入らず、粒子に当たった光が散乱することでコントラストがはっきりし、見えるようになる現象です。光の入射角は 0 ~ 15 度がベストで、ホコリの影を伸ばすようなイメージで照らすのがコツです。

グリーンレンズでホコリが見えやすい理由

一般的に目視確認できる光の波長は 380nm ~ 780nm と言われています。人の目には光の各波長ごとに感じる明るさの強度「比視感度」という感覚があり、光の波長でいうと約 555nm、色で言うと「緑色(蛍光グリーン)」が最も感度の高い色=最も見えやすい色となります。そのため、クリーンチェックライトのグリーンアダプタは約 555nm 付近に設計されており、見えやすいのです。

ブラックライトでホコリ・油分が見える原理

ブラックライトの光は人間の目にはほとんど見えませんが、ブラックライトを照射された物体に含まれる蛍光体だけが発光することで見えるようになります。製造現場で使用される加工油や作動油の中に発光する蛍光物質が含まれていると、365nm の波長を照射できるブラックライトである UVアーテル Sを活用いただくことで製品に付着していた油分が発光し、「洗浄後の油分残渣」「防錆油・グリス等の均一な塗布」「繊維の付着」等を目視で確認できるようになります。もちろん、何らかの蛍光物質が含まれていないと発光しませんので、まずはデモ機のご利用をオススメ致します。